日本消化器内視鏡学会雑誌
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生検で診断した悪性絨毛上皮腫の胃転移症例
木藤 信之飯田 洋三青山 栄河村 奨竹本 忠良西尾 和政
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1979 年 21 巻 8 号 p. 990-994_1

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抄録
2年前に胞状奇胎と診断され治療を受けた賭が,右季肋部と痛と消化管出血をきたした.検査にてHCG陽性肺.肝への転移巣を認め,胃X線検査,内視鏡検査で胃前庭部大彎に肉腫を思わせる腫瘤をを認め・生検により組織学的に悪性絨毛上皮腫の胃転移と診断した.Methottrexateの投与により1胃転移巣は著駆縮小した.悪性絨毛上皮腫は,早期に血行性転移をきたすが,胃への転程は極めてまれで,本邦報告例は鰍例を含めて8例にすぎず.過去の報告例はいずれも胃切除術後あるいは剖検によって確認されたものであった.鰍例は生検により病理組織学的に悪性絨毛上皮腫の胃転移を診断しえた極めてまれな症例である.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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