日本消化器内視鏡学会雑誌
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経内視鏡的ポリープ摘除術における消化管内ガスの防爆対策に関する研究
江藤 一仁
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1980 年 22 巻 2 号 p. 208-226

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抄録
 大腸内視鏡検査,腹部外科手術,病理解剖の症例より消化管内ガスを採取し,ガスクロマトグラフィ.一によってガス組成を分析した.経内視鏡的ポリープ摘除術の際,鋼線輪より発生する電気的スパークが消化管内ガスに引火し爆発事故を発生する危険性があることは以前から指摘されていたことである.これを防ぐために内視鏡装置のチャンネルを通して不燃性ガスの送気が推奨されている.3群の消化管内ガス分析の結果によると可燃性ガス成分である水素,メタンは手術例と剖検例で高濃度を示し,内視鏡検査例では前処置がなされている限り爆発限界を超過するものはなかった.また不燃性ガスによる送気置換効果がある程度までは有効であることが明確となった.これに加えて近年内視鏡検査に導入されて来た鎮痛静穏のための笑気麻酔が,笑気の死腔効果の作用により血中より消化管内へ移行して来る事実が判明し,消化管内に不燃性ガスを増量し防爆効果が期待できると類推した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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