日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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膵癌の診断におけるERCP,US,CT,RIの位置づけ
久野 信義木戸 長一郎春日井 達造松浦 昭栗本 組子伊藤 克昭種広 健治杉原 康弘加納 知之
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1981 年 23 巻 2 号 p. 264-273

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抄録
膵癌の診断,殊に切除可能な比較的早期の膵癌の診断は現在の処なお容易ではない.今回は,膵癌におけるERCP,US,CT,RIなどの映像診断法の診断能,特徴などを検討すると共に,それらを含めた膵癌の診断体系についても言及した.膵癌全体では,上記4者ともその診断率は何れも80%前後で,また相補的診断率は100%である.併し切除可能例の確診率は,4者の中ではERCPが最も高かった.従って現在の処,切除可能例を如何にしてERCP迄もって行くかということが,最も重要なことであり,そのためのdecisiontreeの一つを提案した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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