日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
Blue rubber bleb nevus syndromeの1例
星加 和徳宮島 宣夫藤村 宜憲寿満 文彦伏見 章内田 純一石原 健二木原 彊
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 25 巻 3 号 p. 453-457_1

詳細
抄録

 Blue rubber bleb nevus syndromeの1例を経験した.症例は66歳女性で,昭和45年頃より左肩甲部に腫瘤あり.昭和51年には貧血を指摘されて鉄剤投与を受けている.昭和56年2月頃より頸部不快感出現し,嚥下時異物感あり.実地医家より当科紹介となる.左肩甲部には表面顆粒状,青色の柔らかい血管腫(3.0×3.5cm)を認め,前胸部にも同様の小血管腫が認められた.また,消化管造影にては,食道上部に隆起性病変があり,内視鏡検査にて表面顆粒状紫色の柔らかい血管腫と診断された.食道,左肩甲部の血管腫は手術にて摘出され,組織像は両者とも海綿状血管腫であった.本邦においては,自験例を含め15例の報告がある.

著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top