日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的に摘出した胃壁内刺入異物の2症例
楠原 敏幸森田 俊一杜若 陽祐小玉 隆男小野 誠治木原 康荒川 敬子竹内 緑
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1983 年 25 巻 3 号 p. 458-461_1

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抄録

 症例は43歳女子と39歳男子で,主訴は上腹部痛であった.2症例とも上部消化管X線検査で,胃前庭部に異常所見があった.内視鏡検査で,胃前庭部小彎に刺入する異物が証明された.前症例は楊子,後症例は竹串であり,ともに出血や他の合併症をみることなく生検鉗子で抜去,摘出することに成功した. 胃壁内刺入異物症例においても,内視鏡的に摘出することは,安全でかつ有用な方法であると考えられる.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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