日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道静脈瘤の臨床病理学的研究― 静脈瘤の破綻と内視鏡所見について―
荒川 正博野田 岳水福田 一典松本 新一赤木 保久鹿毛 政義中島 敏郎向坂 健男永田 一良江口 敏井上 林太郎豊永 純山名 秀明
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1985 年 27 巻 2 号 p. 191-198_1

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抄録
 門脈圧亢進症症例のうち,剖検に際して,胃冠状静脈からゼラチン添加バリウムを注入し,かつ,生前に内視鏡検査が施行されている10例を対象とし,Red-Color signに対応すると考えられる組織像を有する部と静脈瘤破綻部との関係につき検討を行った.その結果,(1)多数切片による上皮の菲薄化像(Red-Color signに対応する組織像と考えている.)の程度とRed-Color signのGradingとはほぼ比例し,この像は血管構築上critical areaに多くみられた.(2)4例の静脈瘤破綻部を連続切片で追求するとその血管の破綻口前後およびその周囲に上皮の菲薄化像をみることができた.以上の成績から病理学的にRed-Color signを示す部と静脈瘤破綻部との密接な関係が推察された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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