日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的マイクロ波治療の検討
久山 泰黒沢 弘之進藤本 秀明西浦 政代大草 敏史鹿戸 福子中村 理恵子林 正孝
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1985 年 27 巻 2 号 p. 211-217

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抄録
 近年,消化管出血をはじめとし,隆起性病変や悪性病変に対して,高周波,レーザーなどによる内視鏡的治療が行なわれ,当科においても臨床検討を加えてきた,今回,われわれは,田伏らにより開発されたマイクロ波組織凝固装置によっても同様の治療が可能と考え,基礎的検討を行ない,さらに昭和58年1月より臨床応用を開始した.現在までに出血5例,胃tリープ5例,大腸ポリープ3例,胃adenoma3例,胃早期癌4例の計20例に対してマイクロ波治療を試みた.マイクロ波凝固は30W,10~20秒で,止血例では数回,隆起性病変,悪性病変では,3~22回の治療を行ない現在まで偶発症は認めていない.出血では,動脈出血1例を含む5例全例で止血可能であり,早期癌の2例では局所治癒を1年,および1年半それぞれ経過観察している.本治療は病変部に針を刺入するため凝固が確実であり,針の長さや型により,凝固の深達性を調節でき有効な内視鏡的治療と思われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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