日本消化器内視鏡学会雑誌
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大腸内視鏡的ポリペクトミー―10年間の経験と今後の展望―
加藤 文人小林 世美吉井 由利杉浦 弘杉浦 昭伊藤 克昭春日井 達造
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1985 年 27 巻 2 号 p. 219-227

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抄録
 当院における大腸内視鏡的ポリペクトミー症例は年々増加しており,その要因として腸出血を重視した大腸癌診断のdecision treeの確立があげられる. 大腸ポリープの発見のためには,肛門出血例に対して必ず大腸の精査を行うこと,更に顕出血をみない例を便潜血テストによって拾い上げることが重要である.このような方法により内視鏡的ポリペクトミーで治療された大腸ポリープの88.3%が拾い上げ可能であった. 腫瘍性ポリープ中の癌の頻度は11.5%で大きいポリープ程癌の比率は高く,かつ癌の深達度も深かった.特に重要なのは,6~10mm大のポリープの中に9。3%の癌例が認められ,またこの大きさの癌15例中3例(20%)はすでにsm癌であったことであり,この程度の小ポリープといえども軽視せずポリペクトミーを積極的に行うべきである.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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