日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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早期胃癌に対するレーザー治療の効果とその後の経過
大谷 達夫岡崎 幸紀相部 剛有山 重美大下 芳人田辺 一郎山口 昌之水町 宗治竹内 憲多田 正弘原田 元斉藤 満平田 牧三榊 信広飯田 洋三竹本 忠良
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1985 年 27 巻 2 号 p. 228-236_1

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抄録
 重篤な合併症等,何らかの理由で外科的切除不能な早期胃癌25症例30病変に対し,局所的根治を目的としてレーザー照射を行い,経過観察を行った.照射後の臨床経過について,病変の大きさ,タイプ,組織型および,部位別に検討を加えた. 今回の検討では,隆起型早期胃癌に対するレーザー照射は非常に有効であったが,陥凹型早期胃癌,特に直径が30mmに達するものおよび,印環細胞癌に対する治療効果は不十分で,その予後には十分な注意が必要である.さらに,再発例に対しても検討を加えたが,全例IIc型早期胃癌であり,レーザー照射効果の及ばなかった粘膜下層深部に癌細胞が残存したことが原因と考えられた. これら再発例を防ぎ,レーザー治療の効果を高めるための新しい併用法として,超音波内視鏡を応用した.本法の応用により早期胃癌に対するレーザー治療もより確実に行えるようになると考えている.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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