抄録
十二指腸副乳頭の臨床的意義を明らかにする目的で,13歳から86歳までの94例を対象として,十二指腸副乳頭の内視鏡的形態分類を行い,その形態と膵液ドレナージとの関連性について検討を行った. 副乳頭を内視鏡的に,I 型:commontype,II 型:swelling type,III 型:solid-swelling type,と大きさを加味した形態分類を行った.そして膵液ドレナージ正常群ではI 型,膵液ドレナージ障害群ではIII 型を示すものが多かった. 筆者の内視鏡分類は副乳頭の内視鏡所見から,膵液ドレナージ障害に関する情報がある程度までえられることで利点があると考えられた.また,この臨床的検討によって,副乳頭が膵の病態を反映している可能性が高いことが示唆された.