日本消化器内視鏡学会雑誌
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十二指腸副乳頭に関する臨床的研究
(2)内視鏡的副乳頭切開の試み
衣川 皇博
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1986 年 28 巻 2 号 p. 246-252_1

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抄録
ビマン性慢性膵炎2例,pancreas divisum症例1例にneedle typeのpapillotome(fistulotome)を用いて,内視鏡的副乳頭切開術を施行した.その結果,pancreas divisum症例では背側膵管造影に成功し確診がえられるとともに,背側膵管ロドレナージに成功した.また,慢性膵炎の症例に対する副乳頭切開は,高度膵炎症例では症状の緩和を目的とし,軽度膵炎症例では病勢の進行の遅延を期待して施行した. 本法は高度慢性膵炎に対しては,外科的手術あるいは内視鏡的膵管口切開術に対する補助的治療として位置づけることができた.また,軽度膵炎症例では,とくにアルコール性再発性膵炎における積極的治療法としての意義を見出した. なお,副乳頭切開後に一過性の腹痛を認めたが,なんら重篤な合併症なく,安全に施行できるものと考えている. 膵疾患に対する内視鏡による治療的アブローチは,まだ始まったばかりであるが,主乳頭ばかりでなく,副乳頭からのアプローチも有用であると考えられる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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