日本消化器内視鏡学会雑誌
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蛍光分析法を用いた担癌体におけるポルフィリン体の動態に関する基礎的及び臨床的研究
蔡 承熹福富 久之川北 勲樫村 博正熊谷 博彰中原 朗大菅 俊明崎田 隆夫吉崎 亮造
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1986 年 28 巻 2 号 p. 271-282_1

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抄録
われわれは生体内のhematoporphyrine derivative(HpD)の相対濃度を体外から測定する方法(optical density method)を開発し,この方法を用いて,HpD投与後の担癌ヌードマウスおよび胃癌患者の生体内相対HpD濃度を経時的に測定し,HpDの腫瘍集積性およびそのメカニズムについて検討した.さらに,HpD投与後の内視鏡的蛍光分析による悪性腫瘍の診断における意義についても検討した.結果:(1)optical density methodにより計算した生体内のHpD濃度と投与量との相関は0.97と高かった.この測定法によって得られる値は生体内のHpD濃度を正確に反映しているものと確認した.(2)ヌードマウス移植担癌体においては,HpDの腫瘍親和性は認められなかったが,腫瘍蓄積性は認められた.この腫瘍蓄積性のメカニズムはHpDと血清蛋白との結合体の腫瘍からの排出低下によるものと推測された.(3)HpD投与後の胃癌患者の腫瘍部は高い630nmのピークを示し,健常粘膜のスペクトルとはかなり異なった波型を示した。HpD投与後の経内視鏡的蛍光分析は癌の診断に有用であると考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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