日本消化器内視鏡学会雑誌
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超音波内視鏡による膵癌の診断
野口 隆義相部 剛大谷 達夫衣川 皇博秋山 哲司浅上 文雄天野 秀雄播磨 一雄有山 重美富士 匡竹本 忠良
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1986 年 28 巻 2 号 p. 283-289_1

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抄録
ERCP,USで膵癌が疑われた自験の15症例に超音波内視鏡検査(以下,EUSと略す)を施行した.EUSにより,15例中14例に腫瘍エコー像が描出され,このうち13例の腫瘍内部エコーは低エコーレベルであった.残る1例は小膵癌症例であり,低エコーレベルの腫瘍像として描出されたが,超音波の入射角度によっては,等エコーレベルの腫瘍像としても描出された.さらに,腫瘍辺縁は14例中10例(71%)が不整であり,腫瘍内部エコーは14例中11例(78%)が均一であった.現時点では,EUS上,膵癌は辺縁が不整な,内部エコー均一な低エコーレベルの腫瘍像として描出されると考えられた.次に,ERCP,US,血管造影およびEUSでの膵癌の正診率を比較した.膵癌15症例において,ERCPは術後胃や癌の十二指腸浸潤のため,膵管像が得られなかった3例を除く12例中11例(92%),USは15例中9例(60%),EUSは15例中14例(93%),血管造影は12例中8例(67%)に正診可能であり,EUS,ERCPは膵癌診断に有力な検査法であることが示唆された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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