日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
いわゆるVanishing tumorの経過をとった胃粘膜下腫瘤の1例
―本邦報告例の集計―
今西 建夫大曲 勝久浜里 真二早田 正典森 理比古泉川 欣一森川 俊一西畑 伸二千住 雅博伊津野 稔村田 育夫牧山 和也原 耕平
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 29 巻 4 号 p. 711-716_1

詳細
抄録
 いわゆる胃vanishing tumorの経過をたどった胃粘膜下腫瘤を経験したので報告した.患者は68歳の女性で,主訴は心窩部痛.1回目の胃X線検査および胃内視鏡検査で,胃穹窿部に粘膜下腫瘍様病変を認めた.しかし4カ月後の胃X線検査,胃内視鏡検査では,腫瘤は完全に消失していた.組織学的には強い炎症細胞浸潤と,炎症による肉芽形成が主体になっており,炎症性腫瘤と思われた. 本邦で報告された胃vanishing tumor18例を集計し,検討を加えた.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top