日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃集検で発見されたCronkhite-Canada症候群の1例
佐藤 邦夫狩野 敦籏福 公正金 俊夫小豆島 正博佐々木 正孝滝川 康裕山田 宏之河田 孝彦加藤 智恵子佐藤 俊一岩田 千尋
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1987 年 29 巻 4 号 p. 717-723

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抄録
 58歳女性のCronkhite-Canada症候群の1例を経験した.患者は胃集団検診で胃のポリポーシスを指摘された.精査の結果食道,胃,小腸,大腸に山田I型ないしII型のポリープが多発し,その組織学的特徴と,脱毛,口唇の斑状の色素沈着,爪甲の変化を伴っていることからCronkhite-Canada症候群と診断した.食道にもポリープを認めたのはKennedy,Jarnum,田中の報告に次いで世界で4例目である.自覚症状としては軽い胃のもたれ感のほかは特になく,臨床検査成績では血清総蛋白量が6.49/dlと軽度の低下を示すことと,糞便潜血反応が陽性であること以外には異常を認めなかった.特に治療を加えず経過を追っているが3年後の現在食道のポリープは目立たなくなり,胃および直腸のポリープも数は減じ,大きさも小さくなっている.血清総蛋白量の低下や貧血の増強もなく,また口唇の色素沈着は目立たなくなり,爪の変形も一部消退し,病状は自然に軽快しつつある.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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