日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃ポリープの経過観察中に発生をみた胃癌症例の検討
中山 健市川 幹郎山口 裕国野中 洋鈴木 俊粉川 顕仲
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1989 年 31 巻 1 号 p. 14-25

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抄録
 胃ポリープ122例について5年以上平均7年10カ月間経過観察を行なった.そのうち87例(71.3%)に何らかの形態変化を認めた.ポリープの伸長33例(27.0%),膨大44例(36.1%),脱落21例(17.2%),新生20例(16.4%),胃癌の発生7例(5.7%)であった.胃癌発生例のうち1例はポリープそのものの癌の発生であったが,6例は経過観察中に胃癌が併発した. 胃ポリープ症例は胃癌の併発に注意して経過観察を行なう必要がある.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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