日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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全身性アミロイドーシスに合併した下部消化管病変におけるアミロイド沈着部位の検討―11剖検例の検討―
板野 晃也大門 佳弘坂本 英典小緑 英行原口 靖昭田仲 謙次郎吉田 隆亮
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1989 年 31 巻 12 号 p. 3233-3237_1

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抄録
 全身性アミロイドーシスの剖検11例について,小腸・大腸におけるアミロイド沈着の程度を腸壁各層ごとに検索し,重篤な合併症である麻痺性イレウスと消化管出血についてアミロイド沈着との関連を検討した.原発性アミロイドーシスでは消化管合併症は認められず,続発性アミロイドーシスにおいてのみ認められた.続発性アミロイドーシスにおいて,重篤な消化管合併症を有す群は対照群と比較して小腸では粘膜固有層,固有筋層,漿膜に,大腸では粘膜下層に有意なアミロイド沈着が認められた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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