日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道静脈瘤硬化療法における血管内注入時の内視鏡所見について―造影所見との対比検討―
井上 晴洋加藤 奨一中村 宏河野 辰幸五関 謹秀竹下 公矢遠藤 光夫
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1990 年 32 巻 2 号 p. 379-387_1

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抄録
 食道静脈瘤硬化療法に際し,血管内注入を示す内視鏡所見を明らかにする目的で,硬化療法時の内視鏡観察所見を造影所見と対比し,26症例207穿刺部位について検討した.その結果,"真の血管内注入"であることを示す内視鏡所見として『(1)穿刺時に血液の逆流があること,さらに(2)硬化剤注入開始後も穿刺した静脈瘤の大きさが不変であること』の2条件を満たすことが必要であった.この基準によれば内視鏡観察所見のみでも厳密な血管内注入の判定が可能で,硬化剤の注入量の決定,効果の推定,および潰瘍等の合併症の予防に有用であると考えられた.さらに色素を併用すれば,内視鏡所見が強調され,硬化剤の局在がより鮮明となった.この判定基準にしたがったわれわれの"真の血管内注入率"は全体で43%であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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