日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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経皮的内視鏡検査を行った膵嚢胞の1例
林 伸行小森 保生林 隆一遠藤 茂夫山口 丈夫森瀬 公友稲垣 貴史木村 昌之斉藤 祐一郎
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1990 年 32 巻 4 号 p. 900-904_1

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抄録
症例は83歳の女性で,1カ月前からの右上腹部痛にて受診し,US,CTにて膵頭部に直径8cmの単胞性嚢胞が発見されたため精査を行った.ERCPにて膵管との交通があり,また主膵管の軽度拡張,膵尾部膵管の限局性嚢状拡張を認めたため仮性嚢胞が疑われたが,エコー下ドレナージによって得られた嚢胞液がやや粘稠で,嚢胞液中腫瘍マーカーも高値であったため,瘻孔を漸次拡大した後,経皮的膵嚢胞鏡検査を施行した.内視鏡下生検により嚢胞腺腫と診断され,悪性所見を認めないため,嚢胞十二指腸吻合術を行った.経皮的膵嚢胞鏡検査は膵嚢胞の鑑別に有用な検査と考えられる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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