抄録
症例は45歳の男性で,主訴は肝腫瘤の精査目的.入院時臨床検査ではCEA値の軽度上昇を認める以外所見はみられなかった.腹部超音波検査では肝右葉後下区域辺縁より下方に突出する径約4.5cmの腫瘤状エコーを認めた.CT,腹部血管造影にて肝外性血管腫が疑われたため腹腔鏡を施行した.同検査にて肝右葉下縁やや外側より球状に突出した腫瘤を認め肝外発育性肝血管腫と診断されたが,悪性の可能性も否定できず手術を施行した.肝S6区域切除にて腫瘤が摘出された.腫瘤の大きさは4.2×4.0×3.0cmで組織学的には肝海綿状血管腫で悪性所見はみられなかった.