大阪市立大学第1外科
弥栄町国民健康保険病院内科
1991 年 33 巻 11 号 p. 2425-2433
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患者は55歳,男性.20年前に胃癌により胃亜全摘術を施行されている.反復する嘔吐と心窩部痛を主訴に来院.腹部は平坦軟,心窩部に疼痛・圧痛を認めたが,腫瘤は触知せず.胃内視鏡検査では,空腸が残胃内に嵌頓し,うっ血性変化に陥っていた.開腹所見では,空腸輸出脚がその吻合部より約20cmの部位から逆行性に嵌入し残胃内にまで達していた.空腸残胃重積症は,非常に希な疾患であり,若干の考察を加え報告した.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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