日本消化器内視鏡学会雑誌
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超音波内視鏡が診断に有用であった胆嚢静脈瘤の1例
北野 善郎中本 安成種井 政信西村 浩一松下 栄紀卜部 健稲垣 豊金子 周一鵜浦 雅志小林 健一松井 修角谷 真澄
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1991 年 33 巻 12 号 p. 2625-2630_1

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抄録
51歳男性.心疾患の精査加療中腹部超音波検査を施行.胆嚢体部に径2cm,内部に低エコー部を認める高エコー性隆起性病変を指摘されたが,病変の質的診断は困難であった.一方,超音波内視鏡検査では,病変は胆嚢体部壁の管腔構造による念珠状,嚢状の肥厚として認められ,さらに,この管腔構造の壁外への連続性および胆嚢頸部,肝門部の多房性管腔構造の存在から胆嚢静脈瘤と診断可能であり,超音波内視鏡の有用性が示された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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