日本消化器内視鏡学会雑誌
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超音波内視鏡と99mTc-DTPA-HSAシンチグラフィが診断に有用であったMénétrier病の1例
北島 美香吉松 俊治冨口 静二伊東 鋼士郎土亀 直俊高橋 睦正
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1991 年 33 巻 12 号 p. 2620-2624_1

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抄録
超音波内視鏡,胃生検,アルブミン負荷後99mTC-DTPA-HSAにて診断しえたMénétrier病の1例を経験した.患者は35歳男性で下腿浮腫を主訴に入院した.低蛋白血症,鉄欠乏性貧血があり,胃X線,内視鏡にて巨大皺襞を認め,生検組織では萎縮性胃炎の像であった.超音波内視鏡では粘膜層の肥厚を認め,99mTC-DTPA-HSAを用いたスキャンにより胃粘膜からの蛋白漏出が証明され,Ménétrier病と診断した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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