日本消化器内視鏡学会雑誌
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陥凹型早期胃癌における癌巣内潰瘍と癌浸潤に関する検討
張 暁鵬中澤 三郎芳野 純治山雄 健次乾 和郎山近 仁印牧 直人渡辺 健一
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1992 年 34 巻 2 号 p. 316-322

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抄録
 陥凹型早期胃癌90例の癌巣内潰瘍と癌浸潤について検討した.Ul(+)は全例の83.3%で,うち77.3%はUl-IIであった.粘膜下層内での癌巣内の線維叢形態は,粘膜下層の一部に線維叢を認める例をF-1,粘膜下層全層の例をF-II,線維叢と癌組織が混合し塊状になった例をF-IIIと分類し,さらにF-IIを扇状で,潰瘍が瘢痕か開放性によりF-II1とF-II2に,び漫性の例をF-II3と分類した.m癌はF-I,F-II1,F-II2が多く,sm癌はF-II3とF-IIIが多く認められた.sm層の癌浸潤様式と線維叢形態では,び漫浸潤はF-III,辺縁浸潤はF-IIが多く認められた.sm癌における癌浸潤様式と深さでは,辺縁浸潤に粘膜下層の浅部が多く,び漫浸潤に粘膜下層の深部までの例が多く認められた.以上の成績は超音波内視鏡像を解析する上で重要と思われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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