抄録
8歳時,皮膚粘膜色素沈着によって診断され,以後8年間消化管ポリープの経過を観察しえたPeutz-Jeghers症候群の16歳女性.初診時,胃ポリープを1個認めたが,12歳時の6か月間に27個に増加した.胃ポリープは半球状から有茎性の球状または分葉状で,その後の各々の発育速度は一定でなかった.8年間の経過中に,1個のポリープの自然脱落と1個のポリープ頭部の急速かつ不均一な発育を認めた.後者のダブリング・タイムは396.2日であった.大腸には2個のポリープが観察された.内視鏡下にポリペクトミーをおこなった.胃ポリープの組織像はHamartomatous polypおよびHyperplastic polypであった.大腸ポリープの組織像はTubular adenomaおよびHyperplastic polypであった.