1845年にM. Faradayが着想した「光で物質を磁石にする」という夢はレーザーの発明により実現したが,さらに超短パルスレーザーの出現は,超高速かつ自在なスピン制御という新たな夢をもたらした.本稿ではファラデー効果と逆ファラデー効果,コットン・ムートン効果と逆コットン・ムートン効果を対比して説明する.逆ファラデー効果と逆コットン・ムートン効果を用いて,偏光の3つの自由度をフルに活用した磁化の3次元ベクトル制御について述べる.今後は偏光,周波数,パルス幅,空間形状などの特性を制御された光を用いることで,さらに自在なスピン制御が可能になるだろう.