日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道粘膜内癌に併存した胃,横行結腸重複悪性リンパ腫の1例
尾関 豊松原 長樹雑賀 俊夫市川 智章小山 明宏本間 光雄杉本 綱之小山 登鈴木 雅雄
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1992 年 34 巻 2 号 p. 416-423

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抄録
 症例は65歳,男性.定期の上部消化管内視鏡検査で食道表在癌を発見された.胸部中部食道の0-IIc型mm癌の診断で手術を施行したところ,胃穹窿部に限局性壁肥厚性病変,横行結腸に隆起型粘膜下腫瘍が発見された.非開胸食道抜去術,胃部分切除術,横行結腸切除術を施行した.食道癌は術前診断どおり,壁深達度mmの中分化型扁平上皮癌であった.胃と横行結腸の病変はともに中細胞型の濾胞型リンパ腫で,深達度ss,リンパ節転移陽性であった.横行結腸にはIIa様の多発病変が認められた.胃,横行結腸ともに消化管原発悪性リンパ腫のDawsonの基準を満たし,大動脈周囲にリンパ節腫脹を認めないことから,消化管原発の重複悪性リンパ腫と考えた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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