日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的胃粘膜切除術による隆起型Group III病変の検討―診断を中心に―
税所 篤郎田中 啓三松元 淳高崎 能久村永 知子有馬 暉勝堀之内 博人渋江 正草野 健
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1992 年 34 巻 5 号 p. 1039-1046_1

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抄録
胃鉗子生検によりGroupと診断された隆起を伴う48例55病変に対して内視鏡的胃粘膜切除術を施行し55病変中10病変(18%)に腺癌の診断を得た.内視鏡的胃粘膜切除術施行前の隆起部分の表面形態,表面色調について検討し,癌と異型上皮巣の内視鏡的特徴について以下の結論を得た.1.表面形態を平滑,小顆粒状,結節状,分割形成,中心陥凹の5 Typeに分類すると,平滑,小顆粒状のTypeには癌は認められなかった.2.表面色調を褪色調,同色調,赤色調の3 Typeに分類すると,褪色調のTypeには癌の頻度は低く,赤色調のTypeを示す異型上皮巣は認められなかった.3.異型上皮巣において,異型性の程度と表面形態との間に関連は認められなかった.4.異型上皮巣の癌化と思われる病変は47病変中1病変(2.1%)であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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