抄録
胃鉗子生検によりGroupと診断された隆起を伴う48例55病変に対して内視鏡的胃粘膜切除術を施行し55病変中10病変(18%)に腺癌の診断を得た.内視鏡的胃粘膜切除術施行前の隆起部分の表面形態,表面色調について検討し,癌と異型上皮巣の内視鏡的特徴について以下の結論を得た.1.表面形態を平滑,小顆粒状,結節状,分割形成,中心陥凹の5 Typeに分類すると,平滑,小顆粒状のTypeには癌は認められなかった.2.表面色調を褪色調,同色調,赤色調の3 Typeに分類すると,褪色調のTypeには癌の頻度は低く,赤色調のTypeを示す異型上皮巣は認められなかった.3.異型上皮巣において,異型性の程度と表面形態との間に関連は認められなかった.4.異型上皮巣の癌化と思われる病変は47病変中1病変(2.1%)であった.