抄録
内視鏡的超音波カラードプラ法(以下ECDUS)が施行可能な内視鏡装置を使用して食道静脈瘤に対し硬化療法(以下EIS)を行ない,併行してECDUSにてEISによる血流の変化を観察しその効果を確認できた症例を報告した. EIS前には,ECDUSにて食道静脈瘤内血流がカラー表示された.EIS施行2分後,再度観察したところ,静脈瘤内血流はカラー表示されなかった.さらにFFT分析にても血流は検出されなかった.一方,左胃静脈は術前と同様にカラー表示された.このことから,血管内注入された硬化剤によって術直後より静脈瘤内の高度の血流欝滞が生じていると考えられた. 本手法は,EISと併行してリアルタイムに静脈瘤内血流が観察可能であり,食道静脈瘤の血行動態の解析に有用と考えられた.