日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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大腸腫瘍の発生部位と形態に関する研究
佐藤 秀一
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1992 年 34 巻 7 号 p. 1541-1547

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抄録
 コロノスコピーを行い,完全組織の得られた1,706個の腺腫と98個のm癌(全組織が癌であるもの)の部位と形態の関係につき検討した.腺腫のサイズと有茎率(腫瘍全体に占める有茎性腫瘍の率)の関係は,大きくなるにしたがい各部位で有茎率が増加した.5mm以下では部位間の差はなかったが,6mm以上では左側結腸,右側結腸,直腸の順に有茎率は高かった.m癌では,腺腫ほどではないが,各部位で大きくなるにしたがい有茎率が増加した.しかし,あらゆるサイズで部位間に差はなかった.以上より,1)大腸腫瘍は大きくなるにしたがい有茎率は増加した.2)腺腫の有茎率の増加傾向は部位により差があり,左側結腸,右側結腸,直腸の順に高い.3)m癌の有茎率の増加傾向は腺腫に比し低く,かつ大きくなっても部位間の差は認めない.大腸腫瘍の形態は,腺腫ではサイズの他に部位が関与し,m癌では部位は関与していない,と結論された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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