日本消化器内視鏡学会雑誌
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プロトンポンプインヒビター投与において消化性潰瘍治癒過程に認められる潰瘍底部の白色隆起について
中村 常哉, 塚本 純久, 山中 敏広, 林 繁和
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1992 年 34 巻 7 号 p. 1548-1555

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抄録
 活動期からプロトンポンプインヒビター(PPI)により治療され内視鏡で経過観察された消化性潰瘍のうち,内視鏡所見の見直しが可能であった52例(胃潰瘍40例,十二指腸潰瘍11例,吻合部潰瘍1例)を対象にPPI治療における消化性潰瘍治癒過程の内視鏡所見について,特に潰瘍底の白色隆起に着目して検討した.白色隆起は胃潰瘍で7例に平均4.6週でみられ,十二指腸潰瘍にはみられず,吻合部潰瘍は1例に2週でみられた.胃潰瘍例の3例は8週でS1となり白色隆起が消失し,1例は4週で白色隆起が出現したが8週で赤色隆起となり,残り3例では4週から8週で白色隆起が出現し,その後白色隆起は縮小したものの最終内視鏡検査時にまだ残存していた.白色隆起は再発潰瘍で胃体中部に多く認められた.その組織所見は著明な好中球,リンパ球浸潤を伴い,表層は壊死組織からなる肉芽所見で,炎症の消退とともに再生上皮が伸展し赤色隆起となり,次第に消失するものと考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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