日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
結腸全摘後の残存直腸に直腸癌が発生した潰瘍性大腸炎の1例
大高 道郎千葉 満郎桑原 敏行伊藤 良藤盛 修成正宗 研小棚木 均小山 研二久保 信之
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 35 巻 10 号 p. 2483-2486_1

詳細
抄録
 結腸全摘後14年目に残存直腸に早期癌がみられた潰瘍性大腸炎の1例を報告した. 症例は25歳女性.14年前,全大腸炎型潰瘍性大腸炎(重症)で全結腸切除兼回腸直腸吻合術を施行された.直腸内視鏡検査にて残存直腸に結節集簇様の隆起性病変が指摘された.生検にてsevere dysplasiaが認められたため直腸粘膜抜去術および回腸肛門吻合術を施行された.切除標本の病理組織では,深達度mの高分化型腺癌が認められた.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top