日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
超音波内視鏡による上部消化管粘膜下腫瘍診断能の検討(第2報)
―prospectiveな良・悪性の鑑別―
中山 裕一浅木 茂大原 秀一関根 仁金原 孝行加藤 勝章今谷 晃杉山 幸一豊田 隆謙佐藤 彰
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 35 巻 2 号 p. 270-278_1

詳細
抄録
超音波内視鏡による上部消化管粘膜下腫瘍診断における悪性指標として,われわれは既にmalignant sign(MS)を提唱し,その有用性を報告した.今回はこのMSの指標をprospectiveな診断に用い,MSの評価を行った.対象は超音波内視鏡によりMSの有無から良・悪性の判定を行い,その後病理組織学的に診断の確定した計20病変の上部消化管粘膜下腫瘍症例である.MSによる判定は,1)中間型または不整混合型の内部エコーパターンを呈し腫瘍の最大径20mm以上のもの,あるいは2)低エコー型を呈し最大径40mm以上のものをMS陽性とし,それ以外のものを陰性とした.結果は,MS陽性とした11病変のうち組織学的に悪性と判定されたものは8病変,良性と判定されたものは3病変であった.またMS陰性とした9例ますべて組織学的眼性と判定された.以上よりMSの判定基準を用いた悪性判定の成績は,感度100%,特異度75%と良好であった.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top