日本消化器内視鏡学会雑誌
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大腸用2チャンネル電子内視鏡(CF-2T200I)の試作とその臨床的評価
趙 栄済芦原 亨中島 正継安田 健治朗向井 秀一水間 美宏早雲 孝信水野 成人平野 誠一羽生 泰樹池田 悦子望月 直美田中 聖人道上 学宇野 耕治富岡 秀夫
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1993 年 35 巻 2 号 p. 289-294_1

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抄録
試作の大腸用2チャンネル電子内視鏡(CF-2T200I)を用いて117例(198病変)に延べ215回の検査または治療を施行し,本スコープの有用性について検討した.施行した215回の内訳は生検を含む通常観察が46回,内視鏡的超音波検査が30回,内視鏡的治療が139回である.本スコープは外径が13.7mmとやや太いが,2チャンネルの鉗子孔(左側2.8mm,右側3.7mm)を有しており,各種の処置具のみならず超音波プローブの挿入も可能である.内視鏡的治療はポリペクトミーが32回(1チャンネル方式:24回,2チャンネル方式:8回),粘膜切除術が107回(1チャンネル方式:81回,2チャンネル方式:26回)であった.2チャンネルを用いることにより適正な位置で病変部を把持・絞扼することが一層容易になり,腺腫や癌などの上皮性病変ばかりでなく,一部の粘膜下腫瘍の完全切除にも有用であった.また,切除直後の出血に対する止血操作も迅速かつ円滑に行えるようになった.以上のごとく,本機種は観察ばかりでなく,超音波検査や切除あるいは止血などの治療における大腸内視鏡としてきわめて有用であると評価しえた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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