日本消化器内視鏡学会雑誌
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Etanolamine OleateとCyanoacrylate併用により治療し得た食道血管腫の1例
角谷 宏水村 泰夫真田 淳井出 真理三輪 一彦小野田 一敏大野 博之六川 博子篠原 靖堀部 俊哉大久保 公雄河合 隆中川 雅夫関 知之山田 孝史中田 薫池田 肇斉藤 利彦
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1993 年 35 巻 2 号 p. 297-303

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抄録
Etanolamine Oleate (EO)とCyanoacrylate(CA)併用により治療し得た食道血管腫の1例を報告した.症例は48歳男性.検診にて食道隆起性病変を指摘され内視鏡検査を施行,翌年の再検査にて増大傾向を認めたため入院となった.入院後の内視鏡検査で門歯より28cmに20mm, 30cmに15mmの表面に発赤を有する2個の青色調結節状隆起を認めた.これらは鉗子の圧迫で容易に陥凹した.血管腫を疑いそれぞれに硬化療法を行った.まず,23G穿刺針にて腫瘍を穿刺し血液を吸引後,EOを注入,引き続きCAを注入し抜針した.1週後の内視鏡所見ではCAは露出し,2週後にはCAの脱落と病巣の消失をみた.腫瘍より採取した血液のガス分析は動脈血のそれとほぼ同様の値であった.本法は食道血管腫に対する新しい内視鏡的治療法と考えられた.なお,本症例は消化管と皮膚に血管腫を合併する,いわゆるBlue Rubber Bleb Nevus Syndromeと思われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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