日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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手術不能上部胆管狭窄例に対する選択的EBDの試み
渡邊 浩光藤田 直孝野田 裕小林 剛木村 克巳塩谷 昌彦池田 卓長南 明道松永 厚生安藤 正夫結城 豊彦佐藤 自伸富永 現鈴木 陽子望月 福治
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1993 年 35 巻 2 号 p. 382-389

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抄録
 肝門部胆管狭窄(閉塞も含む)による黄疸例では,左右肝管への選択的なドレナージが必要となる.従来,このような症例に対しては,EBDによる選択的ドレナージは手技的に困難であり,積極的には試みられていなかった.今回われわれは,肝門部胆管狭窄を示した手術不能の胆管癌11例,胆嚢癌8例の計19例についてEBDによる左右肝管への選択的ドレナージを試みた.成功率は73.7%で,成否は原疾患や狭窄部の長さに関係はなかったが,左右肝管の完全分断例で成功率は低い傾向が認められた.しかし,完全分断例での成功例もあり,選択的なEBDテント挿入は,手術不能の肝門部胆管狭窄例においても試みてよい方法と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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