日本消化器内視鏡学会雑誌
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透明プラスチックキャップを用いた大腸内視鏡検査の検討
井上 晴洋岡部 聡竹下 公矢村岡 幸彦米島 秀夫遠藤 光夫
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1993 年 35 巻 2 号 p. 378-381_1

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抄録
 大腸スコープの先端に透明プラスチックキャップを装着し,挿入性,観察能,ポリペクトミーおよび粘膜切除術(EMRC)について検討した.透明プラスチックキャップは外径17mm,内径15mm,深さ10mmで,一般の大腸スコープの先端部に容易に着脱可能である. 挿入性については,挿入時から常に連続した視野があり,いわゆる赤玉を作ることがなかった.キャップの側壁を介して,屈曲部でも挿入方向の確認が容易であった.観察能は,内視鏡の視野の辺縁にキャップ先端部がリング状に映るものの,透明であることから視野の著しい制限とはならなかった.大腸皺壁の裏面の観察が,キャップ側壁で皺壁を反転することにより容易であった.また病変の正面視も簡単であった. ポリペクトミーでは,吸引を掛け病変をキャップ内に吸い込んだ後にスネアで絞扼する方法が容易であり,粘膜切除術では生食の局注のあとに吸引下に安全にスネアによる絞扼切除を行った.キャップを使用した大腸内視鏡検査は診断および治療に極めて有用であると考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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