日本消化器内視鏡学会雑誌
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早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術
―透明プラスチックキャップを用いる方法(EMRC)―
井上 晴洋竹下 公矢遠藤 光夫村岡 幸彦米島 秀夫
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1993 年 35 巻 3 号 p. 600-607

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抄録
 早期胃癌に対する粘膜切除術の新しい手技として,透明プラスチックキャップを用いる方法(EMRC)を考案した.通常の直視型スコープの先端にキャップを装着し,切除予定粘膜をスコープの吸引でキャップ内に引き込んでスネヤーにて絞扼切除するものである.4例の早期胃癌症例に施行したが,いずれの症例でも病変を含む粘膜の完全な切除が可能であった.初回切除標本の大きさは約2cm径であり,反復切除を加えることで周辺の正常粘膜を含めて十分に切除できた.出血や穿孔などの合併症は経験していない. 本法の特徴は,切除に先立ち十分な粘膜下層への生理食塩水の局注を行っていること,病変の部位に拘らず簡便に切除可能であること,標本の回収が容易であることなどである. 以上より,本法は胃の粘膜切除において有用な方法であると考えている.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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