日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道内視鏡検査が有用であった胸部大動脈瘤食道破裂の1例
戸田 勝典松本 恒司林 勝吉進藤 博章高島 哲哉柏木 元実井口 幸三三好 博文平田 一郎大柴 三郎磯田 幸太郎
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1994 年 36 巻 10 号 p. 1985-1991_1

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抄録

症例は73歳,女性.心窩部痛,食物停滞感を主訴に入院中吐血を来した.食道内視鏡検査で下部食道に潰瘍を伴う粘膜下腫瘍様病変を認め,CT検査で紡錘状の胸部動脈瘤を指摘された.初回吐血の6日後に大量の再吐血で死亡し,剖検で胸部大動脈瘤―食道瘻と診断された.検索した本邦例20例全例に吐血がみられ18例は死亡していた.胸痛,予告出血,その後の大量出血が三徴とされ,予告出血時に手術することが重要と思われた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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