昭和大学 第2内科
富士吉田市立病院 内科
1994 年 36 巻 10 号 p. 2004-2010_1
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49歳男性.腹水の精査,治療のため入院.著明な低蛋白血症を認め,蛋白漏失が疑われた.胃に多発性の過形成性ポリープが認められ,糞便中へのα1-Antitrypsinクリアランス測定により消化管からの蛋白漏出が証明された.シメチジンとマレイン酸イルソグラジンの投与により低蛋白血症と腹水の改善が認められた.蛋白漏出には,胃粘膜上皮の透過性亢進が関与するとされるが,両薬剤のもつ粘膜上皮細胞間結合強化作用が有効であったと推測された.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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