日本消化器内視鏡学会雑誌
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特異な形態を示した大腸粘膜下血腫の2例
山形 和史佐々木 賀広宇野 良治中嶋 均棟方 昭博吉田 豊川口 均
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1994 年 36 巻 10 号 p. 2031-2034_1

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抄録

消化管の粘膜下血腫は内視鏡検査により偶発症として医原性に生じることが知られている.著者らは大腸内視鏡検査時に形成された大腸粘膜下血腫の2例を経験した.自験例はスライディングチューブの挿入による粘膜面の鈍的な擦過が発生の原因と推測された.粘膜下血腫は自然治癒することが多いが,時に大量出血をきたす可能性があり,大腸内視鏡検査時には注意が必要である.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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