日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道天疱瘡の1例
山下 健太郎潟沼 朗生方波見 重雄田巻 知宏伊藤 淳小玉 俊典木下 博矢花 剛今井 浩三谷内 昭
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1995 年 37 巻 1 号 p. 47-53

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抄録
 症例は80歳女性.昭和62年に尋常性天疱瘡と診断され,皮膚科にて加療中であった.平成5年8月,食欲不振と全身倦怠感のため当科入院.上部消化管内視鏡検査でstage A1の十二指腸潰瘍と軽度の食道炎を認めた.服用中のステロイドを中止しファモチジン投与を開始,十二指腸潰瘍は改善したが食道炎はむしろ増悪した.食道の生検,細胞診で食道天疱瘡と診断しステロイド投与を再開したところ症状,内視鏡所見共に改善を認めた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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