日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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術前診断し得た十二指腸乳頭部カルチノイドの1例
平野 雅弘畑 博之渡邊 聖子木村 孝山口 直行徳光 伸一吉田 隆典金 良一小林 迪夫
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1995 年 37 巻 1 号 p. 72-77_1

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抄録
 症例は57歳男性.胆石精査目的にて行われたERCP施行時に十二指腸乳頭部に径5mm大の黄白色調半球状隆起を認めた.病理組織診断ではカルチノイドと診断され,膵頭十二指腸切除術が行われた.また,血中ソマトスタチン値が高く,ソマトスタチン産生腫瘍であることが示唆された.十二指腸乳頭部カルチノイドは稀な疾患であり,本邦報告例と併せ検討し,報告した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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