日本消化器内視鏡学会雑誌
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Periosisが併存し特異な腹腔鏡所見がみられた小児特発性門脈圧亢進症の1例
石井 透小松 眞史小野 剛船岡 正人加藤 純司星野 孝男倉光 智之正宗 研
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1995 年 37 巻 10 号 p. 2257-2261_1

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抄録

13歳男性.肝ペリオーシスを併存したIPHの1例.肝機能障害,脾腫の精査のため入院.貧血,血小板減少,著明な脾腫のほか門脈圧の中等度亢進が認められた.肝組織像では軽度の膠原線維の増生,線維性隔壁,門脈枝の拡張の他,主に門脈域周囲の小葉実質に種々の形態の血液貯留腔が認められた.この組織像を反映して,腹腔鏡では,暗紫青色の小斑点を伴う顆粒状変化など,極めて特異な肝表面像を示した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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