日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的粘膜切除術後の人工潰瘍治癒過程における粘膜血流変動の検討(第1報)
橋本 朋之足立 経一福本 四郎
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1995 年 37 巻 3 号 p. 554-560

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抄録
 内視鏡的粘膜切除術後の人工潰瘍を急性潰瘍のモデルとして,その内視鏡的治癒経過における粘膜血流の変動をレーザードップラー法にて検討した.対象は早期胃癌治療目的にて内視鏡的粘膜切除術を施行した19症例(19病変)で,各内視鏡的病期別(A1,H1,S1)に潰瘍辺縁及び辺縁より2cm以上離れた背景粘膜を測定部位とし,粘膜血流の変動を測定した.潰瘍辺縁粘膜血流は潰瘍治癒の進行とともにS1期まで増加し,A1期との間に有意差をみた.背景粘膜血流は有意な変動を示さなかった.また,潰瘍が早期に治癒する群では,治癒が遷延する群に比べH1-stageでの潰瘍辺縁及び背景粘膜血流は有意に高かった. 急性潰瘍治癒過程を粘膜血行動態の視点からみると,治癒期での良好な粘膜血流の供給が,瘢痕期まで維持されることが潰瘍治癒促進の重要なファクターであることが示唆された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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