日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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術前診断しえた早期回腸癌の1例
土田 研司後藤 和夫白木 茂博岡山 安孝浜田 茂彰飯田 昌幸安藤 白二佐野 仁伊藤 信孝横山 善文岡山 直司伊藤 誠武内 俊彦
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1995 年 37 巻 8 号 p. 1664-1668_1

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抄録
 症例は68歳男性,無症状.大腸ポリープ切除後の経過観察のため行った大腸内視鏡検査で回盲弁口から逸脱した回腸腫瘍を認め,生検で高分化腺癌と診断された.切除標本上腫瘍は亜有茎性で,大きさは28×23×高さ16mm,病理組織学的に高分化腺癌で,深達度はsmであった.早期回腸癌は海外も含めて現在まで6例の報告があるにすぎず,貴重な症例と考えられた.本例はその内視鏡的深達度診断に隆起型早期大腸癌の診断基準が有用であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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