日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道病変の生検で肉芽腫を認めたアフタ様病変のみのクローン病の1例
光永 裕子笠貫 順二小山 秀彦金子 良一伊藤 文憲野口 武英飯塚 文瑛
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1996 年 38 巻 10 号 p. 2456-2463

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抄録

 症例は18歳,男性.肛門周囲膿瘍の手術後より,発熱,粘血便,関節痛が続き精査目的で入院した.全消化管にアフタ様病変を認め,食道の生検で粘膜下に非乾酪性類上皮肉芽腫を検出しクローン病(以下CD)と診断した.食道病変を伴うCDはまれであるため本邦報告例の検索を加え報告した.またCDにおけるアフタ様病変の意義について若干の考察を加えた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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