日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ヒータープローブによる内視鏡下治療が奏効した大腸vascular ectasiaの1例
北内 信太郎黒田 留未川口 素世児玉 尚伸上岡 卓也阪口 昭西 彰平西岡 新吾
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1996 年 38 巻 2 号 p. 342-347

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抄録
症例,58歳女性.主訴,全身倦怠感.平成6年2月15日入院.便潜血陽性,RBC250×104/mm3,Hb4.1g/dl,Ht14.1%.上部消化管に異常なく,大腸内視鏡検査にて盲腸に直径約10mmおよび7mm大のvascular ectasiaがあり,同部より少量の出血を認めた.肛門側の病変はわずかに隆起していた.病変の粘膜下にエピネフリン加生食を約10ml注入し,熱量を20Jに設定したヒータープロープにて焼灼した.治療後病変は瘢痕化し,便潜血反応も陰性化した.本症は高齢者や心肺疾患を合併する例が多く,侵襲の少ない内視鏡下治療の必要性が高い.本症例では合併症の発生を予防する目的で,ヒータープローブ法にエピネフリン加生食水の粘膜下注入を併用した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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