日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ポリペクトミー後出血に対する留置スネアの予防的効果に関する検討
足立 靖山野 泰穂遠藤 高夫前田 聡伊藤 英人川原 田仁河上 純彦仲川 尚明青木 繁雄斉藤 丹羽子伴 紀宏矢花 剛今井 浩三
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1996 年 38 巻 2 号 p. 361-367_1

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抄録
われわれはポリペクトミー施行に際して,出血予防を目的に19例21病変に対して隆起スネアを使用し,血小板減少と出血傾向を有する白血病患者1例を含む計17例19病変で出血を予防できた.さらに,ポリペクトミー後出血に対して止血を目的として留置スネアを使用した3例3病変では,全例速やかな止血が可能であった.留置スネアは,ポリペクトミー後の出血予防ならびに止血目的など,その臨床応用意義は大きく,今後さらに普及していく処置器具のひとつと考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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