日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃過形成性ポリープの一部に印環細胞癌を認めた1例
渥美 正英中川 善雄川本 克久上平 博司平名 浩史竹村 典子多々 尚森本 道雄島 俊英中川 義弘島本 和彦斎藤 彰一木村 次宏野田 昌夫児玉 正加嶋 敬
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1996 年 38 巻 7 号 p. 1516-1523

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抄録

 症例は58歳男性.既往歴では,47歳時に胃潰瘍にて胃亜全摘術.心窩部不快感にて胃内視鏡検査を施行したところ,残胃穹窿部前壁に山田III型のポリープを認め,生検にて印環細胞癌を認めたため内視鏡的切除を行った.腫瘍径12×6mmで,組織学的には過形成性ポリープの一部に印環細胞癌の集塊を認め,深達度mの完全切除であった.過形成性ポリープの印環細胞癌による癌化は極めて稀であり,若干の文献的考察を加え報告した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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